| チャンピックス(バレニクリン)による禁煙外来 |
| 2025年10月30日より禁煙内服治療薬チャンピックスの供給が数年ぶりに再開され、禁煙外来再開の見通しがつきましたが、冬期通常診療多忙から令和8年春以降での禁煙外来の受付再開を予定しています。また受付再開後も通常診療多忙から人数限定での受付とさせて頂きます。 |
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保険適応で禁煙治療を希望する場合は、以下の条件@~C全てを満たす必要があります。条件を満たさない場合は、自費診療扱いとなります。担当は院長(禁煙学会専門指導医・禁煙学会評議員)が行います。禁煙治療の保険適応は、2006年4月に遡りますが、それ以前から当院では自費診療として禁煙外来を行っています。 @ニコチン依存症スクリーニングテストで5点以上 Aブリンクマン指標(1日喫煙本数×喫煙年数)が200以上(35歳未満除外) B直ちに禁煙を希望し、禁煙治療を受けることについて文書で同意をされた方 C直近1年間に他院にて禁煙治療を実施されていない方 【ニコチン依存症スクリーニングテスト(5項目以上該当が条件)】 問1 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがある。 問2 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがある。 問3 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなる。 問4 禁煙したり本数を減らしたときに、イライラ 、神経質、落ちつかない、集中しにくい、 ゆううつ、頭痛、眠気、胃むかつき、手のふるえ、食欲または体重増加などがあった。 問5 上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがある。 問6 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがある。 問7 タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがある。 問8 タバコのために自分に精神的問題が起きていると分かっていても、吸うことがあある。 問9 自分はタバコに依存していると感じることがある。 問10 タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かある。 【禁煙治療薬チャンピックスの適応外の方】 ・統合失調症、双極性障害、うつ病等の精神疾患のある人 ・腎臓に重い障害のある人 ・血液透析を受けている人 ・妊婦または妊娠している可能性のある人 ・授乳中の人 注)当院では18歳未満の方へのチャンピックスによる禁煙内服治療は行っておりません。 |
| 禁煙外来の保険治療スケジュール |

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【保険適応治療のスケジュール(完全予約制)】 禁煙治療を希望される場合は、まずは電話でお問い合わせください。受付可能な場合は、初診日の予約をお取り頂き、予約日当日来院前に当院ホームページからWeb問診にご回答頂きます。初回の受診を含め計5回(再診4回)の来院が必要となります。初診時に禁煙治療薬の服薬開始日を決め、服薬開始2週間後、4週間後、8週間後、最終12週間後のスケジュールでご予約で受診頂きます。初回の診察時にスライドを用いた禁煙の必要性の確認・院長自らの禁煙経験(ショートホープ1日20本以上の喫煙歴)を踏まえた指導及び禁煙法アドバイス、禁煙開始前の呼気一酸化炭素濃度測定を行います。2回目以降の再診では、副作用確認と呼気一酸化炭素濃度測定による禁煙評価を行います。 【服薬の実際】 初診時に禁煙を開始する日を決め、その1週間前からこの薬を飲み始めます(服薬開始後1週間は喫煙可)。第1〜3日目はチャンピックス(0.5mg)を1日1回食後に服薬、第4〜7日目はチャンピックス(0.5mg)を1日2回食後に服薬頂きます。第8日目以降は完全禁煙し、チャンピックス(1mg)へ増量し1日2回食後に服薬頂きます。服薬期間は計12週間で原則終了となります。頻度の多い吐き気の副作用対策として、必ず食後にコップ1杯程度の水または微温湯で服薬してください。副作用のために治療が持続できない場合は、1回(0.5mg)1日2回に減量することがあります。 |
| 禁煙治療薬(チャンピックス)の注意事項と副作用 |
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【服薬における注意事項】 ・めまい、眠気、意識障害などが現れ、自動車事故に至った報告がある為、極力自動車の運転などの危険を伴う機械操作はお控えください。 【比較的に多く見られる一過性の副作用】 ・吐き気(最も多い) ・その他、頭痛、便秘、腹満不眠症、異常な夢(悪夢、多夢症) 【重大な副作用】 ・この薬との関連性は明らかではありませんが、抑うつ気分、不安になる、あせる、興奮しやすい、行動および思考の変化、精神障害、気分の変動、攻撃的になる、敵意を持つ、死んでしまいたいと感じる、などの症状が現れた場合は、速やかに服薬を中止しご連絡ください。 ・皮膚粘膜眼症候群(発熱、目の充血やただれ、唇や口内のただれ)、血管浮腫(顔面、舌、口唇、咽頭、喉頭などの腫れ)、黄疸(肌が黄色くなる)などの症状が現れた場合は、速やかに服薬を中止しご連絡ください。 |
| 禁煙外来の費用 |
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【治療費用の目安】 自己負担の総額(3割負担の場合)は、およそ下記の通りです(診療費、薬剤費を含む)。お薬は処方箋を発行していますので、調剤薬局でご精算しお受け取りください。 ◎禁煙補助薬 ニコチンパッチ(貼り薬商品名:ニコチネルTTS)を使用の場合:約13,000円 ◎禁煙補助薬 バレニクリン (内服薬商品名:チャンピックス)を使用の場合: 約20,000円 注)当院では原則チャンピックスによる内服治療を行っています。禁煙貼り薬などによる禁煙治療に関しましては、ニコレットを含むガム製剤を含め、市販薬が販売されていますので、薬局でお求め頂き、ご自身での治療をお勧めしています。 注)禁煙治療以外の慢性疾患などで当院へ定期通院されている場合は、別途、慢性疾患に対する指導管理料がかります。 |